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2015-05

相続の分割協議について

先週、知人Aさんから聞いた話ですがこういう人って結構いるのではないかと思いました。

昨年、お父様が亡くなり49日法要を終えたやいなやお兄さんから電話があり戸籍謄本

と印鑑証明書と実印を持って実家に来るように言われたそうです。

準備して実家に行くと妹さんも来られており兄弟3人と兄嫁が集合しました。

そこで、お兄さんが、父親の相続なんやけど名義変更しないといけないから書類に印鑑

押してと何気なく言われまた、戸籍謄本と印鑑証明書を預かるわとと何気なく催促され

Aさんも妹さんもお兄さんの言われれるがまま押印し書類を渡しました。

お兄さん夫婦は両親と同居し早くにお母様を亡くされてからはお父様の面倒を夫婦で

みてくれお父様が認知症になってからの施設の手続きやらも全てお兄さん夫婦がとり

おこなったそうです。

Aさんも妹さんも時々面会には訪れていましたが普段はお兄さん夫婦に任せっきりで

最後を看取ったのもお兄さん夫婦でした。

それゆえ今回の相続もお兄さんの言うがままに執り行ったということですが、Aさんが私に

尋ねてこられました。

Aさん 「相続の権利って私にもあるんですよね?」

私 「ありますね。事情がどうであれ法定相続分は子供に平等にありますからね。」

Aさん 「あの時は、兄が全部相続するのは当然だと私も妹も考えていたので印鑑押しま

したけど、その後なんとなく寂しくなってきたんです。兄が私たちの意向も聞かないで当然

がごとく進めてしまって…。」

私 「そうですね。そうかもしれません。ただ、お兄さんの意向ではなくお兄さんの税理士

か弁護士がそういうふうにすすめたのかもしれません。

今から蒸し返すと兄弟揉める大事になりますしそれにもう印鑑押して名義変更もされてます

のでね。お兄さん夫婦を信用して相続財産を代々守ってもらえると考えるのがいいかもしれ

ませんね。」

Aさん 「ええ、もちろんそう思っています。へへ、今頃になって冷静に考えると父の財産

って結構あったんやな。って思ったもんだから。まあ預金はいいけど株でも貰っとけば

よかったかとふとね。株価も最近上ってきたしね。(笑)」

 

相続は分割協議のときはお互い納得していても後になってあっちの方が得してるん

じゃないかとかもう一度協議しなおした方がいいんではないかとか、様々な思いが交差

して簡単には進みません。一旦、自宅に帰ると話がすっかり振出しに戻っていて翌日に

「先生やっぱり納得いかないのでもう一度考えたい。」いう話もよくよくあります。

今回のAさんの場合は、相続放棄でもなく分割協議でもなくあらかじめ決まっていたものに

押印だけするという単純作業に終わってしまいましたが本来はきっちりと話し合いすべき

だったでしょう。

そして、相続人全員が納得いくまで話し合いそこには税理士や弁護士に立ち会ってもらう

のがベストだと思います。

今年から相続税の大改正も行われ相続もんだいはあらゆるところで発生していくことでしょう。

くれぐれも後悔しないように早い目にご相談くださいね。

 

 

 

 

 

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